Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

「お駒は」

「お駒は房五郎の娘だ、恐ろしく悪い女だ。あれほどの容貌で、智恵の足りない定吉を玩具にしていたんだ。火遊びの遊びが過ぎて殺されたのさ」

「…………」

「お袋を待たして見世物へ入った定吉は、あの照手姫を見るとムラムラとお駒を思い出したのさ。便所の側から飛出して帰ると、岩松が帰ったばかりで戸口には手拭に包んだ切出しが落ちている。それを拾って入って、一たん押入へ投り込んだが、お駒にからかわれて、急に殺す気になったんだよ。根がばかだからたまらない、ゲラゲラ笑っているお駒の背後から双手突きにズブリとやり、そのまま見世物へ帰って、先刻の穴からもぐり込み、表から出て母親と一緒に帰ったんだ。お駒の死体を見て急にはしゃいだのはそのためだよ。萎れてみせるほどの智恵はないんだね」

「親分、見ていたようだね」

「それより外に考えようがないよ。あれはばかだが、恐ろしく悪賢いところがある」

「お仙が定吉を殺したのは?」

「新吉でなく岩松でなく、自分でないとするとお駒を殺すのは定吉より外にない、見世物小屋の外で待っていて、あんまり長かったことや、定吉の様子が変だったことを思い合せて早くも感付いたのさ。