Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme
手の付けようがありません。平次は這々の体で逃出して、手代の佐吉を小蔭に呼びました。
「番頭さん、変な事を訊くが、あの浪人者は、亡くなった御主人とは、どんな引っ掛りなんだい」
「何でもありません、用心棒に雇っただけで――」
「用心棒?――町人が用心棒に、浪人を雇っていたというのか」
「ヘエ、――まア、用心棒という程でもないでしょうが」
「何のための用心棒だ」
「お金を用立てた方に怨まれておりましたし、それに、へッ」
佐吉は妙な笑いようをするのです。
「女ですよ、親分。死んだここの主人ときたら、男も良かったが、名題の箒で、捨てられて首を縊った女も、騙されて身投した女もあるという話ですよ」
「なるほどな」
平次は考え込みました。こう多勢の男女に怨まれているようでは、誰を目当てに縛りようはありません。
とにもかくにも、昨日半日寝込んだという、番頭の喜八の部屋を見せて貰いましたが、これは一方口で、脱け出すようなはずもなく、脱け出したところで、ここから飛鳥山まで飛んで行って、虚無僧に化けて主人を殺すにしては、喜八は少し年を取過ぎております。
飛鳥山の上で、敵討騒ぎのあった時刻まで、蔀半四郎はどこにいたか、これが、今のところ一番望みのある手掛りですが、憤々として当り散らしている蔀半四郎に訊ねるわけにも行かず、平次はそのまま出雲屋を