Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme
「今となって、そんな事を言うのは、爺さんにも似気ないじゃないか」
「何を、そんなに欲しきゃア、自分で捜せ、銭形の平次が聴いて呆れらア。俺の隠した物を捜し出せなきゃア、坊主にでもなるがいい」
「…………」
平次は黙って考え込みました。大名種の孫に死なれて、娘が元の屋敷に帰る見込みがないとなると、一克者の源太郎がこれくらいの事を言うのも無理はありません。
「どうだい、平次」
「それじゃ、俺が捜し出して持って行く分には、文句はないだろうな」
と平次。
「文句も糸瓜もあるものか」
「よしッ」
平次はもう立上がって外へ出ております。それを追う大勢の眼。
「爺さん、お前の手柄にさせる積りで、今まで知らん顔をしていたが、こうなっちゃ仕方があるまい」
平次は釣瓶井戸を覗くと、真新しい竹竿を、釣瓶のブラ下がったまま、縁側へ持って行きました。
「この釣瓶の竿の中から何が出るか知らないが、小堀様へお詫の印、せめて爺さんの手で竹を割った方がよかろう」
平次はそう言って、一挺の鉈を、源太郎の手に持たせたのです。
*
「親分、釣瓶の竹竿に宝物二た品を仕込んであると、どうして判りましたえ」