Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

立派な御家人で、無役ながら鳴らした武士ですが、綽名を猩々斎と言われるほどの酒豪で、その酒のために浪人し、又兵衛の娘――喜太郎には叔母に当るお米を嫁取って、河内屋の後見をしている人物です。

「どなたも、坊っちゃんが帰ったのを気が付かなかったのでしょうか、馬場様」

「それは家内が知っているだろう」

馬場要が後ろを振り向くと、そこには三十二三の品の良い女が、慎ましく控えておりました。又兵衛の娘、喜太郎には叔母のお米というのでしょう。

「甥の喜太郎は明神様の境内へ行って遊んでいました。近所の子供達とは顔馴染で、いつもの事ですから気にも止めずにいると、相生町から迎えの者が来て連れて行ったということでございました」

「迎いの者?」

平次は聞きとがめます。

「迎いをやったはずはありません。それがどうも変で――」

又兵衛は言うのです。喜太郎少年を殺した大きな手違いはここにあったのでしょう。

「八、大急ぎで明神様へ行って、境内に居る子供達に、昨日の夕方の事を聴いて来てくれ。どんな事をして遊んで、何刻頃迎いの者が来たか、その風体と人相が大事だ」

「合点」

八五郎は飛出します。

「ところで、どうして、こんな虐たらしい事をしたでしょう」