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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

平次は日頃の冷静に返ると、理智的にプランを立てて、その中へ辻斬を追い込もうとするのでした。

「順序てえと」

「早い話、辻斬は夏から始まって、十二三人も害めたろうが、不思議なことに荒し廻るのは、両国から明神様まで、外神田一円と下谷浅草の端っこだけ、――寛永寺の寺内、湯島天神様の境内、浅草寺本願寺寄りを避けて、大川と神田川の向うへは一度も乗り出さない」

「…………」

「こいつは、曲者が外神田に住んでいる証拠だ。どんな大胆不敵な野郎でも、血刀を腰に差して、夜更けの御見附は通られねえ」

「なるほどね」

「明神下から両国までとなると、思いの外狭くなる。その間に住んでいる、旗本御家人の殺伐な次男三男、お留守居の倅、若くて荒っぽい浪人、――こんな手合を調べたら、思いの外早く目星が付くというものだろう」

平次の論理は、もう整然とした網を描いて、その中に辻斬の曲者を追い込んで行きます。

「それじゃ、わけはないじゃありませんか。辻斬なんかやる野郎は、どうせ親孝行で身持の良いはずはない。五六人性の悪いのを当ってみちゃ――」

「馬鹿なことを言うな、相手はいずれ武家だ。怪しい素振りがあるからといって、すぐしょっ引いて来るわけにはいかねえ――」