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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

「大丈夫ですか、親分」

「大丈夫だ、ここより外に来る場所はない。――琢堂在銘の仏像を置いて極彩色の仏像を持って行った男。――お鈴と入れ替って京屋へ来た男、――向柳原の熊五郎が請人で、阿呆の振りをしていた男――こいつが丈太郎でなかった日にゃ、俺は岡っ引をやめるよ」

平次は自分へ言い聴かせるように独り言を言うのです。

「あっしに解らないことがあるんだが――」

「何だ八」

「さいしょ細刃の匕首で主人を刺しておいて、後で脇差で刺したのはどういうわけでしょう」

「急いで匕首を隠すのは厄介だから、脇差で殺したように思わせたかったのさ。――あの時そこに気が付いて、下男部屋か薪小屋を捜したら、血のついた細身の匕首が見付かったはずだ。ぬかる時は仕様のないものさ」

平次はそう言って自分の額を叩くのです。

「それにしても遅いじゃありませんか」

ガラッ八は大きく伸びをしました。

「どうかしたら、外へ廻ったかも知れない。またぬかったかな」

「?」

「親父の墓へだよ、八」

平次は勃然と起ち上がりました。

近所の家を二三軒当って、琢堂の墓はすぐわかりました。極楽寺の切通しを少し行って、右へ登った林の間、二人はどんなに骨を折ってそこまで辿り着いたか。