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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

まさに察しの通り、悪人どもは亡き父一人に悪名を負わせ、明日は帰府の殿を欺く企みであった。あまりの事にその席に飛込んで、かくの通り。残念ながらお部屋様は取り逃したが」

「とうとうやりなすったか、進藤様。――御心中御察し申します。しかしこれより外に、御家安泰の道はなかったでしょう。見事父上の過失を償われました」

平次は挙げかけた手を膝に置いて、奥方の方を振り返るのです。

「ところで、父の敵だ。約束通り、教えて貰おうか、平次殿」

勝之助の膝は、きっと平次の方を向きます。

「申しましょう。――父上市太郎様の敵は、何を隠そう、父上御自身」

「何? 何と言う」

「父上市太郎様は、身を恥じて自害をなすったのです。それを庇ったのは、ここに居られる奥方様と、お女中のお菊さん。万一自害と知れては、父上様の非を発くことになりましょう。咄嗟の間にお二人で相談して、刀を隠して格子戸を外し、曲者が外から入って父上を害めたことに取り繕ったのです。それに間違いはないでしょうな」

「…………」

奥方浪乃はうな垂れたまま涙を拭き、女中のお菊は眼をあげて、大きくうなずきました。

「よく判りました。