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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

それから平次は掛り人の浅井朝丸に逢いました。二十七八の髯跡の青々とした好い男、学問も武芸も相当らしく、わけても銭形平次の近頃の働きにすっかり夢中になっている様子です。

「御苦労だな、平次」

「恐れ入ります」

「何か手掛りは見付かったか」

「なんにも解りません」

「紅筆で仮名文字を書いたから、女の仕業と考えるのは少し早合点だな。現に叔父上はそれでしくじったのだ」

浅井朝丸は穿ったことを言います。

「御尤もで」

平次はそれに軽くうなずきました。良い参考になると思った様子です。

それから腰元のお松にも逢いました。十八というにしては、ませた娘で、可愛らしくも悧発でもありますが、持っていた紅皿は、指の跡がたくさんあるだけ、紅筆を使った様子も、紅筆などを持っている様子もありません。

「若殿様をどう思う」

「御慈悲深い方でございます」

何かしら、あごがれを持った眼を、平次がジッと見詰めると、お松は真っ赤になって差しうつむきました。

仲働きのお宮は働くより外に望みも興味もない女。外に下女が二人、年寄りの門番夫婦にも逢いましたが、何の変哲もありません。

「もう一人、仲間の鉄がおります」