Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
手代の清松は若くて少しばかり道楽者な上、死骸の発見者で、着物に血まで付いておりますが、これは死骸を見付けたとき、あわてて抱き起したせいだと言っております。
他に、下女が二人、下男が一人、小僧が二人、これは疑いの外に置かれます。下女二人と、小僧と下男が二つの部屋に寝ているので、夜中に便所に起きても人に知られずには済みません。
もう一人、鞍掛蔵人という恐ろしく厳しい名を持った浪人者が居候をしております。四十年輩の遠縁のお国者で、名前のむつかしいに似ぬ、猫の子のような二本差でした。五左衛門は用心棒のつもりで置いた様子ですが、小僧か下女にまで甘く見られて、剣術よりは小唄浄瑠璃の節廻しに苦労する肌合の男です。
もう一人、お篠の妹のお秋は、ゆくゆく五左衛門の身の辺りの世話をするはずでしたが、まだ目見得中で母屋に泊っており、これは十九の虞美人草のような娘でした。細面で、小麦色の皮膚と、茶色の眼を持ち、逢っていると、あまり口をきかないくせに、相手を陶酔に導かずにはおかないといった、世にも得難い魅力の発散者です。
死骸の発見者で、血の付いた着物を着ている手代清松は、一番先に疑いの矢面に立ったことは言うまでもありません。