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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

「主人の死骸を見付けたのは何刻だ」

「卯刻半(七時)過ぎでございました、――その頃になると、いつも起きて来る主人が、今朝に限って起き出さないので、変だと思って行ってみると――」

「銭形の、その手代の野郎の荷物の中に、小判で三百両隠してあったぜ」

真砂町の喜三郎――若くて野心的で、平次の心酔者なる御用聞が、風呂敷に包んだまま、三百両の小判を持って来て見せたのです。

「そんな事もあるだろうよ。血だらけな足で、離屋の中を歩いたのは、どうもこの野郎らしいと思った」

平次はそう言って、清松の肩に手を置きました。

「あ、それは、それは」

「それはどうした、一期半期の奉公人が、三百両の大金を溜めたなんて言ったって、お白洲じゃ通用しねえよ、太え野郎だ」

「親分さん、――その金は盗ったに違いありません、が、主人を殺したのは私じゃありません。主人の死骸を見付けた時、部屋の隅に金箱の蓋があいて、中の金が見えていたんです。ツイ、私は――」

「金は盗ったが、主人を殺した覚えはないと言うのか」

「その通りです、親分」

と清松。

「銭形の、そんな甘口な弁解を信用しちゃならねえ、――第一金箱には五百両入っていたはずだっていうぜ、あとの二百両をどこへやったんだ」