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Japanische Klassiker mit Furigana

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せいしゅんのぎゃくせつ

青春の逆説

織田 作之助

Lesen Sie 青春の逆説 (せいしゅんのぎゃくせつ) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.593 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

届が出てなかったら、こっちは辞めてないもんと認めるさかいな。一月分渡さんならん。しかし、まあ、多いよって、文句はないやろ」

「そんなら、僕はまだ馘首になっていないんですか。もう半月も無断で休んでるのですが」そうきいていると、うしろから不意に、

「気の弱い奴だな」声がした。振り向くと、土門が前借の伝票をもって立っていた。「そんなことで新聞記者が勤まるか。半月ぐらい休んだかて、なにが馘首になるもんか。君、撲られて気絶したんだろう? 一月ぐらい入院して、当り前のところだ」そう土門は言った。

「しかし、……」そのために「中央新聞」に書かれて、社に迷惑を掛けたのだから……と、言うと、土門は、会計係と前借のことで押問答しながら、

「うちの社はそんなことで馘首にするような水くさい社とちがう。水くさいのは会計だけや」背中で言って、「さあ、編輯長に挨拶して来給え。君の姿が見えんから、えらい淋しがっとる。奴さん、君に気があるんだよ。用心し給え」そしてまた会計係とぶつぶつ押問答をはじめた。

しかし、豹一は動こうともしなかった。なぜか編輯長に会わせる顔がないと思った。

「さあ早く行った、行った。