Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
それから別の鍋へ胡麻の油と砂糖とを半分ずつ入れて火の上で煮立てるが油と砂糖はなかなか混和らない。それを混ぜるためホンの少しばかり酒を加える。多く加えると油がパチパチ刎ね出して大変だ。そこがなかなかむずかしいので、上手に酒を加えると油と砂糖が互に溶け合って鼈甲色に透通ったものが出来る。それを長崎で色付油という。しかし焦げ過ぎると黒くなって苦くって役に立たん。その色付油の中へ豚の皮ばかり小さく切って炒り付けて火から卸して冷却してからその皮を出してしまう。今度はその色付油を深い鍋へ移して水一升に酒一合の割で水と酒を加えてその中へ湯煮た豚の肉の四角に切ったのを入れる。それからの煮方は略式の通りだが出来上ったら火から鍋を卸して地の上へ置いて一旦冷却してイザ食べようという時に再び煮て出すのだ。今日拵えたら今夜一晩地の上へ置いて明日再び温めて食べるのが一番佳い味になるね」と込入りたる手続に客は失望し「そんな面倒な事はとても出来ん。先ず略式から試してみよう」と角煮を喫しおわりし時お登和嬢が二の小皿を持て出で来りぬ。客の小山今度は逃すまじと「お登和さん、どうも色々御馳走さまです。