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Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

と窃に本文を読まんとするに伯父はクルクルとその手紙を巻いてしまい「アハハあんまり長いから奥へ持って行って緩々読まなくっては訳が分らん。お代ちゃん、胡桃餅でも拵えてお食りな」お代「胡桃餅なんぞ食いたくねい。満さんは帰えらないのう」と手紙の後を読まれぬが気にかかる。伯母も気にかかりて聞きたくはあれど老いたるだけに手紙の文のお代に聞かせ難き事あらんを察し「お代や、胡桃餅を拵えよう。和女鉄槌を持って来て割っておくれな。丁寧に頭から割らないと中の身が取れないよ」と胡桃を前へ持出してお代とともに割りかける。伯父は奥に入りて我子の手紙を読み始めぬ。細字にて認めたる長文の手紙、中には議論文もあり歎願書もあり、一たび読みおわりてまた繰返し、再び読みおわりて思案に沈み、「こういわれてみると悴の言う所も無理はない」と両眼を閉じ腕を拱きて黙然たり。横合より顔を出す伯母「満の処から何といって来たの」

○胡桃餅は奥州の名物にて鬼胡桃の実をよく摺り豆腐を交ぜ水に溶きて砂糖醤油を交ぜその中へ搗いたばかりの餅を入れたるなり。餅の代りに白玉を使うもよし。

○胡桃は蛋白質弐割八分、脂肪五割九分を有す。