Clásicos japoneses con furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lee 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 260.015 caracteres · 519 pantallas
ときに午前六時ごろなり。この山は直立およそ九千フィートくらいにして、その遠望最も佳なり。これに達する途上、夜まさに明けんとして、日いまだ昇らず。東天一帯ようやく紅色を呈し、四面なお暗黒の間にありて、ひとり旭光の遠く雪峰に映じて、銀色を反射するありさまは、実に筆紙のよく尽くすところにあらず。河口氏、和歌をもってその一斑を模して曰く、
喜麻拉亜の虎が岡なる朝ぼらけひかる雲間に雪山を見る
余、幼学詩韻的詩をもってこれに和す。
鶏声残月暁天晴、霞気浮紅日欲生、四面冥濛人未起、雪峰独帯旭光明。
(鶏の声となごりの月に夜あけの空は晴れわたり、霞に紅の色をにじませて日は昇ろうとする。あたりはまだ暗くしずんで人々はねむりについており、雪をこうむる峰だけが朝日の光を受けてあかるくかがやいている。)
また拙句を得たり。
嗚呼是れが華厳の時の景色なり(日上先照二高山一)(日のぼりてまず高山を照らす)
山頂の眺望実に壮快を極め、その光景の雄壮なること、島国人種の想像しあたわざるところなり。北方一帯はヒマラヤ連山をもって囲繞し、畳々綿々、一峰は一峰より高く、一山は一山より大にして、天が狭いといわんばかりの勢いなり。