Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

一人で石を置き出した。「黒六のハネ手はこれでよい。……白七の手で十三に入れば、黒十一でおさえてよろしい。……白十五に対する黒十六、白十七に対する黒十八、適切な手筋といってよかろう。……」盤面から顔を上げて四辺を見た。不愉快そうに舌打ちをした。「騒々しいなあ、なんということだ。よっぽど趣味のない連中だよ。飲んで酔っぱらってしゃべりまくって、剣道自慢に力自慢、能といえばそれだけしかない。……人間そんなものでいいものかしらん? ……囲碁は本来戦術で、非常に科学的の遊びだが、心をおちつける助けにもなる。……忠弥めが少しは打つらしいが、あのガサツでは仕方がない。……そういう忠弥め酔っぱらって、真っ青な顔をして眼を据えている……あいつおれには虫が好かないよ」また盤面へ食い入った。「黒八、十とこれでよろしい。十四までの別れ申し分なしと。白を一隅へ屏息せしめ、外に向かって驥足を伸ばす。この作戦われながらよいて。……」また八左衛門顔を上げた。「どいつだ、いびきをかいているのは。ほううそうか、伝達坊主か」ニヤニヤ笑ったものである。

墨染めの法衣の胸をはだけ、ムシャムシャした胸毛を露出させ、肘枕をした大坊主が、陣幕の裾に眠っていた。