Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

正史編纂

「どれ?」と忠三胸をおさえた。「まるで早鐘でもついているようだ。……何しろあぶない。早く逃げよう」スルスルと膝ではった時、老人の声がまた聞こえた。

「光殿、光殿。間違っても、逃げる賊を捕えてはなりませんぞ」

「おれはどうにも動けなくなった」またもや忠三ベッタリと、畳へ食いついた時である。「ではいよいよあすの晩、傾城塚へ参りましょうかな」こういう老人の声がした。

正史編纂

傾城塚へ行こうかという、老人の声を聞いた時、早引の忠三「おや」と思った。それは最近めっきりと、噂にのぼっている塚だからで、時々女の泣き声が聞こえてくるということである。

少年の声がすぐ聞こえた。「お供することにいたします」

すると老人の声がした。「やっぱりわしにはあの塚は、南朝に関係ある武将などの、寵姫かないしは夫人などの、古塚のように思われますがな」

「さていよいよ掘ってみて、曲玉や管玉に出られたのでは、いささか失望にございますな」これは少年の声である。

「いやいやそれとて結構でござる。一国の正史を編もうとするには、それくらいの障害はやむをえません」

「これはいかにも御意のとおり」

ここでしばらくしんとなった。