Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

わかった! 住居!

わかった! 住居!

真面目になった天草時行、急に暗示的にこんなことをいった。

「もう一本の巻軸を、この巻軸へつなぎ合わせ、それが事実千代田城の、縄張り図面となったなら、伝説が伝説でなくなるのさ。そうだよ、伝説が事実になるのさ。すなわち素晴らしい財産が、千代田城中の一ヵ所に――ここだよここだよ、井桁の地点だ! ここに隠されてあろうってものさ。理由は……」といったが口をつぐんでしまった。

カッ、カッ、カッと馬のひづめが、門のあたりで聞こえたからである。

「おかしいなあ」と天草時行、「こんな時分に馬に乗って、誰が訪ねて来たのだろう?」

くぐり戸の開く音がした。つづいて玄関をあがる音、間のふすまがやがて開き、現われたのは長崎左源太、すわるといきをはずませた。

「なんだ、お前か、変哲もない。あわただしいなあ、どうしたんだ」

「天草殿、大きな獲物」左源大のっけからいい出した。「島原城之介のおり場所を、だいたい突きとめてございます」

「ああそうだろう、だいたいだろう」時行期待もしないらしい。「そのだいたいが、あぶないものさ『この天が下、人あるところ、みなそれがしの住居でござる』