Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
Lisez 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 267 766 caractères · 530 écrans
片耳の大男と変面の小男
自然そちとも有縁といえよう。……麿の別邸は烏丸にある。いつなりと訪ねて参るがよい。そちの力にもなるであろう。麿にも頼みたいことがある」
「お訪ねいたしますでござります」
娘はうやうやしく一礼したが、そのまま顔を上げなかった。感泣をしているのかも知れない。
「くわしいそちの身分なども、まいった時に訊ねるとしよう」
こういいすてると徳大寺大納言は、供侍を見返ったが、「青地、青地、清左衛門!」
「は」と身近く寄り添ったのは、公卿侍の青地清左衛門であって、二十八、九歳の優男であった。「何ご用にてござりまするか?」
「今夜のことは秘密にいたせ」
「かしこまりましてござります」
青地清左衛門を従えて、霞の中へ悠々と、徳大寺大納言家の歩み去った後は、お粂という娘一人だけとなった。
「徳大寺様を手の中へ入れた。金ちゃんに話したら嬉しがるだろう。その金ちゃんが何をしているやら。いまだに姿を見せやしない」
いやこのころ金ちゃんは、千本お屋敷とご用地との露路で、片耳のない大男と、妙な立ち話をやっていた。
片耳の大男と変面の小男
「で、お前さんの名はなんというんで?」こう訊いたのは金ちゃんである。