Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

Lisez 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 267 766 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

片袖

「妾が小次郎へ縫ってあげた、平着の衣裳の片袖なのだからねえ」――で、鈴江は不安そうに、いつまでもいつまでも片袖をみつめた。

その片袖にあたっていた、これも蒼白い月の光の、一所がチラチラと乱れたのは、夜風が木立ちの枝葉を揺すって、月の光のさし込んでいた、隙間穴を崩したからであろう。

「あの佐久間町の入り口で、小次郎が誰かに何らかの害を、受けたように思われて心配でならない」――で、また、鈴江は考え込んだ。

片袖

美作と兵馬と友吉との勢が、逃げて姿を隠したので、鈴江や駒雄は安堵して、気絶をして地上に倒れている、紋也をまずもって抱き上げて、微傷と疲労とで気落ちをしている、お粂をも助けて一同揃って、儒者ふうの老人の籠っている、屋敷へ向かって引き上げかけた時、ふと鈴江は往来の上に、男衣裳の片袖らしいものが、ふみにじられているのを見た。で、思わず取り上げて見た。そうしてそれが弟の小次郎の、衣裳の片袖にまぎれないことに、思い至って愕然とした。で、感じられたことといえば、弟の小次郎がこの界隈を、歩いていたということと、自分で袖をもぐはずがないので、誰かにもがれたに相違がなく片袖をもがれたとあるからには、何者かと小次郎が争って、もがれたものに相違がない!