Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「ははあ、ここはもう、上清観中の奥処だな」

「さようで。いちばん奥の古刹でございまする」

「あれなる石壁に、鉄鎖をもって、物々しい錠前をかけてある門が見えるが、あれは何だ?」

「開かずの祠と申しつたえております」

「開かずの門か」と、洪はずかずか歩き出した。なにか、抵抗を感じたらしく見える。仰げば大絶壁。そこの裾をくりぬいた石窟なのだ。近づいてみると、かたわらの石柱には、

伏魔之殿

と、四文字が彫られてある。

「おうっ、宮司。――開けて見せてくれい、この内を」

洪は、伏魔と読み、また、不開の門と聞いて、たちまちその傲上慢を、むらむらと、胸に煽りたてられたらしい。

「め、滅相もない仰せを」

宮司や道衆は、青くなった。

彼らが、口をそろえていうには、

「――そもそも、ここに祠られて、咒封となっている魔ものは、ことごとく、世界の妖霊どものみで、ございまする。仔細を申せば、大唐の開山洞玄国師このかた、代々の老祖大仙が、魔ものを捕りおさえては、この石窟へ封じ込めおかれたもので、みだりに開くことはなりません」

「はははは。ばかなことを」

「いやいや、お笑い沙汰ではございませぬ。