Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

妖気、草簪の女のこと。怪風、盲母の姿を呑み去ること

妖気、草簪の女のこと。怪風、盲母の姿を呑み去ること

「野郎。――よくもおれの名を騙って、しかもおれの故郷で、追剥ぎなどしていやがったな。さあ、偽名代を支払え、真物のおれ様へ」

李逵は言いながら男の二挺斧の一挺を取って、あわやその細首を打ち落しそうにした。

男は哀号して命乞いの必死をみせた。泣いていうには、ことし九十になる老母がおり、老母を養うための出来心であったと口説く。そして追剥ぎをするほどな力や度胸がなくても、「黒旋風李逵」とさえいって脅かせば、みな金や持ち物をすてて逃げ出すので、つい面白半分にもご高名をつかって、母子二人の露命をつないでいたもので――と平蜘蛛のようにあやまりぬくのであった。

「ふうむ、おふくろがいるのか」

李逵はたじろいだ。自分も多年の不孝が詫びられ、故郷の母をひき取るために、梁山泊の仲間からひまをもらって、この故郷へ帰って来た途である。かたがた、自分の名が売れていればこそ、自分の偽者も出るのだったと考え直すと、こいつも一個の愛嬌者と堪忍されて来たことらしい。やがて彼は、銀十両を男の鼻面へ投げやって、

「やい、これをくれてやるから、とッとと失せろ。