Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
官衣の妖人があらわす奇異に、 三陣の兵も八裂の憂き目に会うこと
高廉は丹い口をあいて笑った。黒紗の帽、黒絹の長袍、チラと裾に見える袴だけが白いのみで、歯もまた黒く鉄漿で染めているのであった。
「いつかは、我れより出向いて、天下の恐れとなっている梁山泊とやらの野鼠の巣、一ト蹴散らしに踏みつぶしてやろうと思っていたに、彼らから旗を掲げて出て来たとは、いや、待っていたと言いたいような誂え向きだ。すぐ城外に出て布陣するぞ。全軍、営を出ろやい!」
と、大号令をもって令した。
黄色な布に黒で八卦を画いた中軍旗も、すぐさま彼の騎馬に先んじて進められた。――装いはといえば、例の、太阿ノ剣を背に高く負い、つねの黒衣へ金帯を締め、豹皮の胸甲に鎖下着を覗かせているのみで――将軍か、公卿か、軍属の道教僧か――得態の知れぬ姿であった。
しかし麾下の軍団は、幾段、幾十隊か数も知れない。そしてそれぞれ金甲鉄鎗の燦然たる部将のもとに楯をならべ――ござんなれ烏合の賊――と弩弓の満を持して待ちかまえていた。
するうちに。
「梁山泊の賊将、林冲、花栄、秦明、李俊、孫立、飛、馬麟など……およそ三千余りが、漠々と、これへ近づきつつあります」
と、物見の者から報らせがある。