Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
“生辰綱の智恵取り”のこと。 並びに、楊志、死の谷を覗く事
すると、叱られた兵よりは、酒売りの男の方が、きッと、眼にカドを立てた容子だった。ふン……と鼻先で冷笑を見せたと思うと、すぐ担荷の天秤へその肩を入れかけていた。
「おい、邪魔だよ、桶のそばを退いてくんなよ。くそおもしろくもねえ! この炎天に、しびれ薬を売りにいく粋狂がどこにあるッてんだ、ばかばかしい」
“生辰綱の智恵取り”のこと。
並びに、楊志、死の谷を覗く事
酒売りの捨て科白は、もとより楊志への面アテだったが、兵たちの妄念を、一そう煽り立てたふうでもあった。
「待てよ。おい。せっかく銭を集めたのに」
「いやだ、いやだ。もう売らねえよ。あばよ」
「ま、そう怒らねえでもいいじゃねえか。ああ言っても、おれたちの宰領は、とんだ話のわかる人で、人情もろいところもあるのさ」
「勝手にしやがれ。人の売り物にケチをつけやがって、話のわかるお人かい。これが市や村でのことなら、ただはおかねえところだぞ」
よほど腹が立ったらしい。次第に威猛高となっていた。――と、彼方の松林の蔭から、さっきの棗商人の連中が、どやどやと馳けよってきた。そして口々に、
「なんだ、なんだ?」
と、いう弥次声。