Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
……ど、どうもありがとうございます」
と、使いの周通は、ひざまずいて九拝した。そして連れて来た早足の子分に、これをすぐ桃花山の方へ速報した。
桃花山の李忠は、報をうけると、ただちに二龍山との策応を考え、全山から喊声をあげて、ふもとの奉行勢へ反撃に出た。
さきの呼延灼は、奉行慕蓉から二千の鎮台兵をあずかって、その先頭に立っていたのである。――山上から打って出て来た賊魁の打虎将李忠が跨がっているその馬を一見するなり彼はかっと鎧を蹴ッて進み。
「やあ、それはわが輩から盗み取った名馬烏騅。太々しい盗賊めが。よくも洒ア洒アと出て来おッたな。覚悟しろ、人民の敵」
「笑わすな。貢税の膏血でぶよぶよ肥っている廟堂の豚めが。梁山泊で赤恥かいた上、ここへ来てまで尻の穴で物をいう気か。人民の敵とは、うぬらのことだ」
「ほざいたな、尖ンがり頭の青大将」
「なにを……」
この李忠も馬鹿にはできない。大道で香具師の真似などしていたが、もとは定遠の浪士のせがれで鎗の妙手。その骨ばッた青面とひょろ長い四肢は、呼延灼が言ったように、いかにも爬虫類の皮を鎧うている一個の怪そのものだ。
しかし呼延灼の双手から噴き出す二タ筋の薄刃金の鞭に対しては、とても敵であろうはずもない。