Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「どの面さげて、これへ来たか。履歴、上申の書などを一眄するに、汝は元来、宋家代々の重恩をうけたる家柄の身でありながら、昨年、帝の御命にて、西湖石の運搬にあたった折には、途中、船を難破させたのみか、そのまま行方をくらまして、自首もせず、今日まで隠れおッた不届き者ではないか」

「あいや、事情は、上申書にも逐一したためた通りでござりまする。かつはまた、ご赦免の沙汰も聞えましたので、出府いたした次第、なにとぞご寛大をもちまして」

「ばか者、黙れっ。――赦免の令は、汝のために出したものではない。十名の制使中、あらましは任務を全うしているが、なお二、三西湖に戻って、罪を待つ者もあるゆえ、それへ赦免を申しつかわしたまでだ。汝のごときは、その場から逐電して今日にいたった不届き者、復職などは罷りならん。もってのほかな願い。とッとと退がりおろう」

楊志は暗憺となった。絶望に打ちのめされて、以来、怏々の悶えを独り抱きつづけた。

「……いまにして、林冲のことばも思い当ってくる。先祖からの家名、父母の形見といえるこの体、それらを汚すに忍びぬまま、王倫が引き止めるのも断って、なお夢を都につないで帰ってきたが……、ああ、やはり高が権を振うこの都府は、俺のような人間の住めるところではない」