Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「ほ、ほう……。凄い大男ですな」

と、わざと目をみはって呟いた。

――この時、と合点したらしく、縄付の男は、不意に大声で呼びたてた。

「あっ、おじさんだッ。おじさん、助けてください」

「な、なんだって?」

晁蓋は、わざと怪訝な顔してから、ややしばらく、じっと相手を見すまして。

「や、や。おまえは王小三じゃないのか」

「そ、そうですよ、叔父さん。……ああ、叔父さんは、それでも、この小三を、覚えていてくれたんですね」

びっくりしたのは捕手たちである。わけて、雷横は、ぎょッとした。

「えっ、甥御ですか、この男は……。はアて、こんな股旅者が」

「なんともはや、面目もありません。恥をいやあ、てまえの姉夫婦の子です。これがまだ六ツ七ツの洟タレごろに、夫婦とも南京へ夜逃げしたきり音沙汰なし。その後、この小三の奴ア、いたずらして頭に大火傷をこさえ、それが十四、五のころで、親とともに一時は村へ舞い戻っていましたが、都の風に染んだ怠け者、またすぐ出ていってしまいました。……以来、姉夫婦も不運つづきで、赤痣の小せがれは、やくざに誘われて、家にも居つかず、親不孝を売り歩いているたア薄々聞いていましたが、まさか、雷横さまのお縄を頂戴しようとは」