Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「やあ、……これは」
濃い眉毛も、大きな口も、一時に、あどけなく相好をくずして、
「お珍しいなア、先生じゃございませんか。いったい、どうした風の吹き廻しで」
「急な頼みごとができたのでな」
「へえ、どんな御用で」
「さる知人の富家で、お祝いごとがある。それで、めかた十四、五斤の金鯉を、どうしても十匹ほど入用と、折入っての、頼まれごとさ。弱ったな」
「まア、お上がンなすって。いや、いっそ、江の向う浦へ行きましょうや。ちょッとおつな旗亭がありますぜ」
裸足で飛び出した阮小二は、すぐ杭の小舟を解き放して、呉用の体を拯いとり、櫂を操ッて漕ぎだした。
江を行くこと、さながら自分の足で颯々と歩くにひとしい。
まもなく、江のまん中を、斜めに過ぎるうち、芦の茂みを透いて、チラとべつな一隻が見えた。すると、こっちから阮小二が呼んだ。
「おうい、小七。……小五はどうしたい、小五はよ」
水谺して、向うからも答えてくる。
「オウ、小二哥いか。……小五哥いに、なにか用かね」
「大ありだ、呉先生が、おいでなすったぜ」
「なんだア? 呉用先生だって。うそいえ」
「ほんとだ、てめえも来いよ。先生を誘って、これから一杯飲りに行くところだわ」