Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「それがサ」と、長兄の阮小二は、ちょっと自分の頭を叩いて――「目方十四、五斤の金鯉を十尾ほど揃えてくれと仰ッしゃるんだが……近ごろの漁場じゃ、おいそれとは、とれそうもねえや。……でも、先生の知人のお大尽が、婚礼に使うんだから是非にと、先生も頼まれちゃったというんだよ。弱ッたもんだな」

「ふウむ、そいつはご難題だぞ。……が、まアいいや、先生、もひとつ、いかがです」

「もうだいぶ酩酊ぎみだよ。日も靉靆と暮れかかるし、心気は朦朧だ」

「先生、とにかく今夜は、汚い小屋じゃございますが、てまえどもの家へお泊りくださいませんか。ここの一杯屋も、晩まではやっておりませんので」

「おう、ご厄介だが、世話になるよ。とにかく十尾の金鯉を持たなければ、友人のてまえ帰れんからのう」

これは口実、呉学人の思う金鯉とは、もとより金色の鱗をもった魚なのではない。兄弟三人を網中の獲物として、首尾よく、晁蓋一味の大仕事の味方にひき入れて帰ることだったが――しかし、その真実を言いだすのは、場所もまずい、と考えて、

「じゃあ、ぼつぼつ立とうか。おいよ。旗亭の亭主、勘定をしてくれい」

「とんでもない、先生に金をつかわせるなンて……。