Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
東宮御所は、梁城の一郭。つつしんで府門へさしかかると、衛兵が、
「いずれから?」
と、威厳もなかなか他とはちがう。
「王大将のお使いとして、九ノ宮へ奉るおん贈り物をたずさえてまいった者です」
と聞いて、衛兵はすぐ門をひらいてくれた。で、彼は悠々と内へ進んでいったが、さらに中門の侍郎へむかって、訪れを再びした。
中門の役人は、ていちょうに、
「それはご苦労でした。したが唯今、殿下には、おん鞠場へ出て、公卿輩を相手に、蹴まりに興じておられますゆえ、しばらく、その辺でお待ちくださらぬか」
と、いう。
「あ。鞠場でいらせられますか」
鞠とあっては、彼の特技、聞き捨てにならない。
高はつい、つばを呑むような顔して言った。
「蹴鞠は、それがしも、好む道でございますが、よそながらでも、御所のおん鞠場の景を、拝見できぬものでしょうか」
「おやすいこと。ならば、ご案内いたしましょう」
林苑を縫って行き、やがて、明るい広場へ出ると、はや快い鞠の音が耳につく。
いずれも鞠好きな、上流の貴紳や姫君や公達ばらに相違ない。広やかな鞠の坪をかこんで、ある一組は、榻や椅子に寄り、ある一群れは芝生に脚を伸ばしたりして、競技を観ているところであった。