Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「ほい、こいつは、どうも……さあ、執事さまも一杯おやんなすって」

「いかさま、これはよい焼酎だな。むむ美味い。楊輸送使にも、一椀すすめてみよう」

しかし、楊志はいッかな飲もうとはしなかった。もともと、彼はそう飲み手ではない。だが、喉の渇きは、彼とて同じだった。そこでつい、もう桶も空となりかけたころとなって、

「ひと口、飲るか」

と、わずか半杯ほど飲んだ。

「ありがとう。……おかげで今日は、もとの麓へ舞い戻りとござアい。はははは。じゃあ、皆さん、ごきげんよう」

酒売りの男は、愛想をいうと、空桶担って、もと来た坂道の方へ、すたすたと、足早に立去ってしまった。

このとき、やや離れた松林の一端には、さきの棗商人七名の顔が、まさに眼じろぎもせぬ七体の石像みたいに、じっと、こっちを見すましていたのである。

――と、遥か坂下の方で、もう姿の見えぬ酒売りの男の田舎唄が聞えていた。それが合図だったのだろう。とつぜん、七人は爆笑の声もひとつに手を打ち叩いた。

「どんなもんです! この首尾のよさ」

「さすが今孔明の智多星呉用先生だ、先生が書いた筋書どおりよ」

「ざまアみろ、悪官府の召使いどもめ」