Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

それと茶店に待たせてある何濤が、直々知事に面接して、公文手交の手続きをとれば、もう万事は休すです。……即刻、ここはお立ち退きあるがいい」

「かたじけない」

晁蓋は、友の手をかたく握りしめて、男泣きの涙をホロリと頬に流した。

「このご恩は忘れますまい。……生涯にかけて、このご恩は」

「さ、さ。そんなことは、どうでもいい。私もすぐ立ち帰らねばなりません。くれぐれ、ご猶予なさるなよ」

こう言うやいな、宋江はもう帰りかける。その袂を惜しむかのように、晁蓋もともに裏庭の廊を渡ってきながら、離亭へ向って、三名の者の名を呼んだ。

声を聞いて、そこから庭面へ出て来たのは、呉用学人、公孫勝、劉唐の三名だった。――晁蓋は彼らを指さして、

「押司に対しては、何事もつつみ隠しはできません。あれが一味の者です。ほかに阮の三兄弟も加わっておりましたが、その者たちはすでに、十万貫の内の分け前を受取って、石碣村のわが家へ帰ってゆきました。……おいっ、みんな、県の宋江さまだ、ごあいさつして、おのおのの名を名のれ」

それに対して、宋江もまた、廊からちょっと会釈を返した。そして身を翻すと、門外へ走り出て、ふたたびその馬上姿を、県城の町のほうへ、燕のごとく小さくしていった。