Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

彼はまだ夢見心地で、

「やいやい、こんな物に、俺と虎を載せて、いったいどこへ持って行く気だよ」

と、何度もどなった。

役人や名主は、あたかも英雄に仕える奴僕のごとく、彼を敬って、

「ともあれ、県役署までお越しねがいまする。この凶害を除いていただいた大恩人、村民はあなたを救いの神とあがめ、県知事閣下は、領下の難を救った殊勲者として、お迎えして参れとのおことばです。どうかご迷惑でも」

と、はや担夫に命じて、虎の台と、彼の駕籠とをかつぎ上げさせた。駕籠(手輿)には、晴れの紅絹やら花紐が掛けてある。

列が進みかけると、群集の老若男女は、われがちに寄って来た。そして、武松の駕籠を目がけて五色の紙きれを花と投げた。またその膝のうちへ、羊の肉やら酒の壺やら饅頭などをかわるがわるに捧げてきた。また辻では、爆竹の花火とともに、別れを惜しむ歓呼やら手振りやらで、列も行きよどむばかりである。

さらにこのお祭り騒ぎは、その日、陽穀県の県城へ入っては、いよいよ白熱化されていた。もう町中も聞きつたえており、沿道は堵をなす人の垣である。武松は変な気持ちだった。

「……なんだいこれは。