Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「――兄のかたきを報じたるものとはいえ、殺人の重罪はゆるしがたい。しかし、自身自首して出たかども神妙なうえに、近隣の輩、そのほかの証人、また全く縁故もなき陽穀県の一般市民よりも、あまたな助命の嘆願が、当奉行所や県城に聞えておる。よって、情状を酌み、死一等を減じて、背打ち四十となし、刺青を加え孟州二千里の外へ流罪といたすものである。……ありがたくおうけいたせ」

「はっ……」

武松が、首枷の首を下げたとたんに、その隣の荒むしろに据えられていた王婆が、身をのばして叫んだ。

「お、お奉行さん! ……わしも、うちへ戻っていいのかね。わしのことはまだ何もいわっしゃらぬが」

「だまれ。王婆は死罪申しつける」

「げっ、死、死罪だって」

わっと、婆は泣き仆れた。

「立て」

一同は退がる。

奉行も、王婆のわめき声をうしろに立つ。

翌日、王婆はふたたび、大牢からひきずり出され、木驢というものに乗せられた。馬の恰好をした台である。それに縛りつけられ、四本の五寸釘で手足を打たれ、刑場まで、引き廻されて行くのであった。

それを曳き、それにつづく獄卒たちは、罪状書きの捨て札を先頭に弔い花をかかげて行く。