Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
夕陽は赤い半輪をしずめかけ、江の波は青く透いていた。白きは浪裏白跳の張順の四肢か。黒きはさすが弱りぬいた李逵のもがきか。瑤々たる波騒いのかすかに立つところ、見ゆるが如くまた見えぬようでもある。
すると一瞬、からみ合った両者の肉体が、ぼかと波上に浮き出した。それは白龍に巻きつかれた水牛の吠えに似ていた。陸の黒旋風も水中では手も足も出ず、張順の思うままに溺らされて、七顛八倒の飛沫をたてたが、またたちまち、もくもくもく……と水中深くに引きずり込まれた様子だった。
戴宗思わず両手をあげて辺りへ叫んだ。
「漁師どもっ。早く行け。わしは江州牢城の戴院長だ。ふたりを引き分けて連れて来いっ」
戴院長と聞いては驚かぬ者はない。すぐ一舟が矢のごとく岸を離れ、ほどなく双方をもぎ離して連れ帰った。――といっても、浪裏白跳の張順は、颯々と水中を馳けるが如く一人泳いで先に岸へ着き。
「どうも相すみません。院長さんとは少しも存じませんでした」と、すました顔。
李逵もやっと舟から這い上がって来て、
「てへッ、ひでえ目に会わせやがった」
と、鼻や口から三斗の水をゲッゲッと吐いた。
「ともかく、話は彼方の琵琶亭で」