Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
城隍廟のそば、観音庵の家にもどると、彼はすぐさま身支度にかかった。胸に銀甲を当て、琥珀色の袍に、兜巾をつけ髪をしばる。
足ごしらえは八ツ緒のわらじ、膝ぶしに咒符を結いつけ、仏神の像を鞍皮に画いた馬に乗り、進物籠を載せて、即日、江州を立って行った。その迅きこと、霧に駕し、雲を排い、飛鳥にことならず、といわれていた通りである。
また神行の法は、ときにより馬も用いず、その健脚にまかしても、常人の十倍も走ると信じられていた。つまり道教の道術の一つか。先々の旅籠でも、金紙銀紙を焼いて祭りをなし、身は精進潔斎、呪文修法、種々あって、ほとんど道中では寝るまもすくない。
はや、ここは山東の一角。
芦と平沙と、渺として、ただ水である。
戴宗は、馬を降りて、とある水辺の一旗亭を覗いた。そして一ト息入れ、
「おやじさん、酒も飯もいらん。葛湯でもくれないか」
「なに、葛湯をくれと。冗談じゃねえ。そんな病人の飲むようなものはねえよ。ここは居酒屋だ」
「それは分っておるが、ここ何十里一軒の人家も見ない。では野菜汁でも煮ておくれ」
なおまだ、酒屋の下男は、ぶつぶついっていたが、その間に、外から戻って来たのがじつはほんとの亭主とみえる。