Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
起きねえかよ、やいっ」
と、声にどすをきかせて枕元で呶鳴っている男があった。三人、同時に眼をさまして、ひょいと仰ぐと、例の宿の若者で、手に棍棒をひッさげ「――大事な鶏を食っちまったのは、てめえらだろう」と、怒っている。
「知るもンか、そんなものを!」と、時遷は下手人なので、慌てた色を隠せない。「おい、客へむかって、変な言いがかりをつけるなよ」
「おや、この野郎。居直りやがったな」
「知らねえことは、知らねえというしかねえや」
「ふざけるな。頭かくして尻隠さず、そこに食い散らした鶏の骨が残っているじゃねえか」
「あ。これか」
「これかもねえもんだ。さあ、どうしてくれる」
「じゃあやっぱり、酒の上で食っちゃったのかな。とんとゆうべは覚えもなかった。だが、たかが、鶏一羽、代を払ったらいいだろう」
「うんにゃ。この鶏は、ただの鶏とはわけが違う。時報ノ鶏といって、狂いなく五更を告げるんで、この界隈での共同の物になっているのだ。さあ生かして返せ」
「無理をいうなよ。おれたちは魔法使いじゃねえんだから」
「それじゃあ、梁山泊の下ッ端だろう。探りに入って来やがったな」
「なんだと」
「そうだ、そうに違いねえ。