Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

二

そして口ぜわしく、

「これを一刻もはやく羽柴秀吉どのにわたしてこい。ぐずぐずいたしておると、この山寨から一歩もでられなくなる。すぐいけよ、なんのしたくもしていてはならんぞ」

と、いいつけた。

燕作は、野武士の仲間から、韋駄天といわれているほど足早な男。頭をさげて、昌仙からうけた密書をふところへ深くねじおさめ、

「へい、承知いたしました。ですが、その秀吉さまは、山崎の合戦ののち、いったいどこのお城にお住いでござりましょうか」

「近江の安土か、長浜の城か、あるいは京都にご滞在か、まずこの三つを目指していけ」

「合点です。では――」

と立って、クルリとむきなおるが早いか、韋駄天の名にそむかず、飛鳥のように望楼をかけおりていった。

二

ふいに自鳴鉦を聞いた轟又八は、青筋をかんかんに立てて立腹した。

「こっちで攻めだす用意をしているのに、どこまでもおれに楯をつくふつごうな丹羽昌仙。軍師といえどもゆるしておいてはくせになる」

恐ろしい血相で、望楼の登り口へかけよってくると、出合いがしらに、上からゆうゆうと昌仙がおりてきた。

「おお、轟、籠城の用意は手ぬかりなかろうな」

「だまれ。