Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
三
城攻めの一番乗りでもしたように、得意な色をみせてどなった。
「だまれッ」たたきつけるように竹童が大喝した。
「だれが砦をわたすッ、ここは伊那丸さまの小太郎山だ」
「生意気な」と熊蔵、年のいかぬ者とみくびって、
「それ、あの舌の長い小僧を、うしろ手に引ッちばッてしまえ」
「おうッ」
と顎のさきから二、三人の山掘夫、竹童の襟がみを取ろうとして飛びかかった。
と――、咲耶子の怜悧な目がキラと横にながれた。ひとりは彼女の腕をもつかみにかかったが、ツイと身を横にひいて、すぐそばに、松明を持って立っていた山掘夫のひとりを、ふいに、部屋のすみへドンと突いた。
「あッ――」
大の男が、もろくも腰をくじいて、松明を持ったままうしろへたおれた。
部屋のすみには、たくさんな火縄の束が釘にかかっていた。そこへ、メラメラと火がはいあがった。
ドドドドドド……ッ――と地震のような轟音は、その一瞬に、あたりを晦冥にしてしまった。
松明の火が火縄にうつり、その真下に積んであった銃丸の箱から火薬の威力を発したのである。
しかし、火薬も鉄砲も、当時まだ南海の蛮船から日本へ渡来したばかりで、硝石の発火力も、今のような、はげしいものではない。