Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
いや、断じてないはずの人間だ。それだのに、晩秋の靄ひくくとぶ鳥はみえても、駿馬項羽にまたがったかれのすがたが、いつまでも見えてこないのはどうしたわけだ?
人無村で、とんだ命びろいをしたッきり、白旗の森のおくへもぐりこんでしまった竹童も、ほんとに、頭脳がいいならば、いまこそどこかで、
「きょうだぞ、きょうだぞ、さアきょうだぞ」
と叫んでいなければならないはず。
お師匠さまの果心居士から、こんどこそ、やりそこなったら大へんだという秘命を、とっくのまえからさずけられている竹童が、その、一生いちどの大使命をやる日はまさにきょうのはずだ。
ところが、きのうあたりから、あの蛾次郎が、団子や焼餅などをたずさえて、チョクチョク白旗の森にすがたを見せ、竹童のごきげんとりをやりだしたのも奇妙である。
密林の出来事
一
雨のような落葉が、よこざまに、ばらばらと降る。
くろい葉、きいろい葉、まっかな葉、入りまじってさんらんと果てしなくとぶ。
さしもひろい湖の水も、ながい道も、このあたりは見るかぎり落葉の色にかくされて、足のふみ場もわからないほどである。
と――どこかで、
「ぐう、ぐう、ぐう……」