Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
そのなかから、ひときわ高い声があって、
「武田伊那丸これにあり、又八に見参!」
「めずらしや轟、小角の娘、咲耶子なるぞ」
「われこそは加賀見忍剣、いで、素ッ首を申しうけた」
と、耳をつんざいた。
轟又八は、思わず、ぶるぶると身の毛をよだてた。腹心の剛力、荒木田五兵衛は、忍剣に跳びかかって、ただ一討ちとなる。
手下の野武士は、敵の三倍四倍もあるけれど、こう浮足だってしまっては、どうするすべもなかった。かれはやけ半分の眼をいからして、
「おう、山寨第一の強者、轟又八の鉄棒をくらっておけ」
と、忍剣の禅杖にわたりあった。
龍うそぶき虎哮えるありさま、ややしばらく、人まぜもせず、石火の秘術をつくし合ったが、隙をみて、走りよった伊那丸が、陣刀一閃、又八の片腕サッと斬りおとす。
「うーむ」
よろめくところを、咲耶子の薙刀、みごとに、足をはらって、どうと、薙ぎたおした。
又八が討たれたと見て、もう、だれひとり踏みとどまる敵はない、道もえらばず、闇のなかをわれがちに、人穴城へ、逃げもどってゆく。
その時、はるか南裾野にあたって、ぼう――ぼう――と鳴りひびいてきた法螺の遠音、また陣鐘。