Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

だが、慾のふかい呂宋兵衛は、もう南蛮寺を拝領したようなつもりで、すっかりここに根を生やし、またボツボツと浪人者を山内へあつめて、あわよくば、一国一城の主をゆめみている。

だから、むろん、祭壇はあれほうだいだし、もとの教会堂には、槍や鉄砲をたくわえこみ、うわべこそ伴天連の黒布をまとっているが、心は、人穴時代からかわりのない残忍なるかれであった。

「よくいう諺に、天道さまと米の飯はつきものだというが、まッたく世のなかはしんぱいしたものじゃない。人穴城がなくなったと思えば、こんないい棲家がたちまちめっかる。わはははは、富士の裾野だの大江山だのにこもっているより、いくら増しだか知れやしねえ。しかもこんどは、羽柴秀吉から公にゆるされているのだからなおさら安心、しかし、だれもかれも、悪事をやるなら上手にやれよ、裾野とちがって都のなか、あの秀吉ににらまれると、おれもすこし困るからな」

広間には、燃えるような絨氈をしきつめてあった。そこは南蛮寺の一室。四方に大きな絵蝋燭をたて、呂宋兵衛は、中央に毛皮のしとねをしき、大あぐらをかいて、美酒をついだ琥珀のさかずきをあげながら、いかにも傲慢らしい口調でいった。