Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

と、いかにも狼狽したらしくさわぎだした。

「な、な、なんだ、なにがきたンだ」

「ゆうべ瀬田から伊那丸をむかえてきた、木村又蔵、可児才蔵、井上大九郎なんていうやつの軍兵で」

「そいつア大へんだ、ヤイ、てめえたち、はやく獲物を引ッかついで浜べのほうへ姿をかくせ! オオ蚕婆、おまえがさッき目をつけておいた船があッたな、船で逃げろよ船で――。燕作燕作、向こうだ向こうだ、蚕婆と一しょにいって、はやく船のしたくをしていろい」

まるで、突風に見まわれた紙屑か、白日に照らされた蜘蛛の子のように、クルクル舞いをして呂宋兵衛とその手下ども、スルスルと土手草へとびついて、雑木林の深みへもぐりこんだかと思うと、木の葉ばかりをザワザワとそよがせて、首もみせずに海べのほうへ逃げぬける。

野風呂の秀吉

一

二里さきには桑名の城が見える。

亀山の出城、関、国府の手足まで、むごたらしくもぎとられた滝川一益、そこに、死にもの狂いの籠城をする気で、狭間からはブスブスと硝煙をあげ、矢倉には血さけびの武者をあげて、合図おこたりないさま、いかにも悲壮な空気をみなぎらしている。

その城とは、三里弱の距離をおいて、水屋ノ原にかりの野陣をしいているのは、すなわち秀吉方の軍勢で、紅紫白黄の旗さしもの、まんまんとして春風に吹きなびいていた。