Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

諏訪神さまの禁厭灸

一

だが、首尾よくゆかないでも、見物のほうはワイワイいってうれしがった。

木戸銭をだしていない大道芸のせいでもあろうが、とかく人間は、かれの成功よりもかれの失敗をよろこぶ傾向をたぶんにもっている。そして、それが群衆となると、いっそう露骨にぶえんりょに爆発してくるのだった。

「イヨーッ、またしくじった」

「やりなおしの名人」

「小僧、いまにベソをかくぞ」

「どうしたい! 独楽まわし」

「目がまわりそうだとさ。あんまり騒ぐと泣きだすぜ」

「大将、しっかりたのむよ」

とうぜん、出ずべきはずの弥次が、四方からワイワイと蛾次郎をひとりぜめに飛ぶので、さすがに、恥かしいことを知らぬ蛾次郎も、すっかりまいってしまって、三たびめの口上は、自分でもなにをいっているのかわからないように、カーッと頭に血があがってきた。

しかし、こうなるとかれもまた、意地でも見物をあッと驚嘆させてやらなければしゃくである。第一、この水独楽がまわらないというわけはない。

「そうだ、おれがあいつに気をとられて、びくびくしながら、まわしているから、ほんとの精気が独楽に乗りうつらないのだ」

蛾次郎にしてはいみじくも思いついたことである。