Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

と、侍はらいらくに笑って、ひとり酌ぎ、ひとり飲んで、しきりと愉快がっている。

冷水をたたえた手桶に小柄杓、それに、汗どめの白布をそえてはこんできた若い武士がある。一同にその使用をすすめたのち、

「拙者は大坂城に質としておる真田源次郎という若輩者、どうかお見知りおきを」

と、ていねいに名のった。

「や、では秀吉公の」

と忍剣や龍太郎は、はじめて、五三の桐の紋どころに思いあわせて、

「真田源次郎どのとおおせあると、上田の城主真田昌幸どののご一子、秀吉公の手もとで養われているとうわさにききましたが、その源次郎どのでござるか」

「お恥かしゅうぞんじます」

と、源次郎はあくまでけんそんであった。

「やあ、さてはやはりそうであったか。これはお見それいたしました。わたしこそは、なにをかくしましょう、故勝頼公のわすれがたみ、武田伊那丸君の付人、恵林寺の禅僧加賀見忍剣ともうしますもの」

「じぶんは、おなじく伊那丸さまの微臣、木隠龍太郎という者」

「拙者は、山県蔦之助です」

礼にたいしては礼をもって酬う。

巽小文治や鞍馬の竹童も、そのことばについてじゅんじゅんに姓名を明かしていくと、最初に、幕のかげから手招きした可児才蔵もそれへきて話しかけ、酒をのんでいた侍も、井上大九郎と名のりあった。