Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
いつか伊那丸が京都から東へ帰るとき、秀吉は桑名の陣中にしたしく迎えて、道中の保護をしてくれたのみか、御旗楯無の家宝まで伊那丸の手へかえしてくれた。
それいらい、伊那丸も一党の者も、豊臣家にたいしてしぜんといい感じを持っていた。おそらく、秀吉は武田家の味方ではあるまいが、悪意ある敵ではないと信じてきた。
おもえば、ふしぎな縁でもある。
桑名でああいう援護をうけて、またまた、この御岳でも、同じ五三の桐の幕のかげに、武士の情けをうけようとは。
二
大九郎と可児才蔵は、桑名の陣で、忍剣のおもざしを見おぼえていたといった。
そういわれれば忍剣にも、思いだされることである。あのとき、秀吉に侍していた、あまたの武将や侍のなかに、たしかに、大九郎のすがたも見えた。可児才蔵の顔もあった。
怪傑と怪傑、勇士と勇士、五三の桐の幕のなかには渾然とうちとけ合って、意気りんりんたるものがある。
――試合場のほうは、さきほどから、きわだってしずかになっていた。群集も鳴りをしずめて、次の展開を待ちかまえているのであろう。
ところへ、駒をとばしてきた一騎の使者、ヒラリと降りて、そとから桐紋の幕をたくしあげて、はいってきた。