Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans
恋人の家
若党ここでニヤリとした。
「うむ、そうか、臼井殿」にわかに広太郎いやな顔をした。それにはもっともの理由がある。広太郎の恋の競争者だからだ。
玄関からグルリと庭づたい、裏庭の方へ行って見た。縁に腰かけた三人が、面白そうに話していた。
「これはようこそ広太郎殿」真っ先に舞二郎が声をかけた。
「おや、これは広太郎様、ようこそお出かけなさいました」こういったのはお京である。
「これはこれは袴氏、今お噂をしかけたところで、お待ち申しておりましたよ。やっぱりそんな、噂をすれば影、お見えになるだろうと存じていました」臼井金弥の挨拶には、なんとなく毒気が含まれている。
恋人の家
何となく毒気の含まれている、臼井金弥の挨拶を聞くと、広太郎額へしわを寄せた。
臼井金弥は旗本の長男、父は臼井小六郎といい、二百石の安祥旗本。家柄はよいが家計はよくない。袴家に比べると問題にもならず、小松原家に比較しても、まだ甚だしく見劣りがする。金弥当年二十二歳、広太郎よりは一つ下、武道は未熟、学問もないが、男振りだけはばかによい。といってりりしい男振りではなく、色なま白く眉細く、鮎のような形をしたなまめかしい眼、鼻の高いのはいうまでもなく、べにをさしたような受け口など、成長した陰間とでもいいたげである。