Classiques japonais avec furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans
朱舜水、光圀、それから君尾、この三人を主人公とし、他に十人の武士をまじえた、すなわち十三人の団体で、いずれも目立たない旅よそおい、編笠を深くかぶっている。
「征東大将軍宗良親王、信濃におわしたので信濃宮、そのお方のご遺跡をはじめとし、南朝方の諸将の遺跡が、随分信濃にはあるようでござる。是非ともこれは調べなければならない。楽しみでござるよ。今度の旅行は」こう言ったのは朱舜水。
「傾城塚には驚きました。まさか邪教の淫祠とは、夢にも想像しませんでしたので、どうぞして今度の旅行には、ああいうものにぶつからないように」こういったのは水戸光圀。
「信濃の秋が見られます。美しいことでございましょう。それこそ妾は山の鳥のように、思うさま歌うつもりでございます」これは君尾の言葉である。
信濃の史実を集めようと、発掘旅行に行くのらしい。
ところでこれと同じ日に、例の浅草の南蛮屋からも、二人の旅人が発足した。虚無僧姿のイスラエルのお町と、道中師風の早引忠三で、こんな話を取りかわしている。
「で、テッキリ信州路へ、入り込んだということになるんでさあ」例の調子で早引の忠三。
「もしもそっちにいなかろうものなら、お前そのままでは置かないよ」