Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

その後から一百人、みんな愉快そうに話している。大変行動が自由である。秋は半ばに近づいていた。木々が黄葉を呈している。そこへ昼の陽があたっている。白々と見えるは白樺の幹だ。林では兎がはねている。こずえでは橿鳥が呼んでいる。空気には立派なにおいがある。風のかげんで川の音が聞こえる。

そこをタッタッと走って行く。時々野馬が顔を出す。ヒョッコリ熊が現われる。獣の方でも驚かない。木地師の方でも驚かない。両者はまったく親類だからである。

この光景は本当にいい!

とはいえ木地師達はなまけ者ではなかった。抜け目なくかれらは仕事をした。ヒョイと一人が列から離れ、林の中へ飛んでゆく。鎌を振るって木の幹を削る。と飛び返って列へはいる。とまた一人が列から飛び出し、林の中へ走って行く。鎌を振るって木の幹を削る。と飛び返って列へはいる。とまた一人が同じことをやる。とまた一人が同じことをやる。一百人の同勢が、かわるがわるやるのである。

そのつどかれらは話し合う。

「あいつの木目は波だろう」「あいつの木目は玉に相違ない」「おれの目つけたのは雲に相違ない」

「いい栃だった。素敵な盆が出来る」