Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

恋人を追って

「狂わなかったというものさ、けっく妾の眼力はね」こういったのはイスラエルのお町。

「なんでござんす、眼力とは?」聞き返したのは早引の忠三。

「木地師の連中袴様を、引っさらったという眼力さ」

「あッはん、なるほど、そのことで」

「だってお前さんじゃアないか、渋沢の藪地でバッタリと、袴様にあったと思ったら、あの騒動で見失ってしまい、仰天して後を追っかけると、藪を出たところに無数の足跡、爪先ばかりで歩いているので、木地師に相違ないと眼星をつけたのは。ならまんざら馬鹿じゃアないじゃアないか」

「ナーニそれとて原の城に、あっし達と一緒に木地師の大将、富士見の将右衛門がこもっていて、そいつの部下の木地師どもの、歩き方をあねごが知っていたからさ」

「だがそれだけじゃア袴様を、さらったという証拠にはならないよ」

「へい、マアそりゃアそうですねえ」

「最初に妾は思ったのさ。袴様は手傷を負っている。だから遠くへは逃げられまいとね」

「でもあの時あっしをかり立て、あたりを探させたじゃアありませんか」

「ところがどこにもおられなかった」

「無駄骨折ったというもので」

「そこで妾はきめちゃったのさ、木地師が袴様をさらったとね」