Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
Lisez 奇談クラブ(全) (しんきだんクラブ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 139 caractères · 208 écrans
「――直ぐにも引き取って、足を洗わせようと思ったが、君の強情さも旋毛曲りも知り尽して居るし、それに近頃精神的にも余程変って居るようだというから、表面から忠告に向ったんではとても受け付けまいと思ったんだ。腹心の家来に言い付けて、橋の下に寝て居る君を、麻酔さしてさらって来ては、ロマンチックな世界を覗かせて、橋の下でなくとも、此の世には面白い生活のあることを悟らせたんだ。ことに、私の従妹の花枝は君を橋の下の生活から引き離す為には、一番の殊勲者だったらしいよ」
仙波子爵の話を聴き乍ら、寝台の上でいろいろ思い合せると、成る程そう聞いて説明されないことは一つもありません。
「ところがあの騒ぎだ。君は短銃で撃たれた上、棍棒で殴られて門の前に倒れて居たんだ。側には半面大火傷の女乞食が、これも棍棒で打ちのめされて、虫の息で倒れて居たよ」
「え、それから何うした」
「犯人は直ぐ捕った。辻の六蔵という乞食さ。君が夜な夜な麻酔させられ、何処ともなくさらわれて行くのに気の付いた女乞食が、大骨を折って後をつけて、此の屋敷の外まで来ると、又その後を縋けて来た六蔵という男乞食がやって来て、いきなり門から出た君を打ったらしいんだ。